軍隊払い下げの雑嚢(ブレッドバッグ)が、育児に大活躍しました。
私が使っていたのは、旧チェコスロバキア軍のブレッドバッグです。
これは、兵士が身の回りのもの、それこそ弁当のサンドイッチや筆記用具などを入れるもので、旧日本軍は「雑嚢」(ざつのう)と呼んでいました。
肩掛けタイプの布製のバッグですが、いろいろと変わった仕掛けがあります。
まず、バッグの内部に、縦長のポケットが3つ設けられている点。
ちょうど、300mlのペットボトルがスッポリ入る大きさです。
これが3つ並んで付いていますので、私はここに、
・哺乳瓶
・スティック包装の粉ミルク
・ウェットティッシュ
を入れていました。
バッグ本体は、見た目よりずっと収納力があるので、お湯の入った水筒と紙おむつを入れてもスペースが余るほどでした。
バッグの外側には、肩掛けの紐の他に、フックの付いたベルトが2本、取り付けられていました。
これは何に使うのか判らなかったのですが、ベルトの根本のリングにフックを引っ掛けると、ベルトが輪になって固定される事が分かりました。
要するに、自転車のハンドルなどに、取り付ける事ができるワケですね。
という事で、このフックを使って、子供を遊ばせている近くのフェンスや立木の枝に、バッグを引っ掛けておく事ができました。
見かけは無骨なのですが、とにかく乳児連れで散歩に行くときに重宝しました。
ただ・・・ミリタリー好きらしい若者が、自分がこのバッグから「哺乳瓶」を取り出すのを見て、ものすごくショックを受けた顔をしていた事がありまして・・・。
ミリタリー好きの人からすると、「許せない」行為なのかも知れませんね。